1940年代 イギリス製 アーコール キッチン チェア。
市場に多く出回っているアーコールより製造年が古く、
1960年以降のアーコールには見られない、キッチンチェアタイプのモデルです。
白ペンキでリメイクされています。
ダイニングチェアとしてはもちろん、お部屋のディスプレイとしてもおすすめです。
アンティーク家具ならではの魅力が詰まった逸品です。
1920年代の設立以来、イギリスの伝統的な古典家具を製造していたアーコールが、
1940年代に入り、第二次世界大戦下で物資が乏しい中、国家が定めた基準を忠実に守り、
シンプルで簡素化された製品を製造するようになったという歴史的な背景があります。
そうして生まれた家具は"ユーティリティーファニチャー"と呼ばれ、
後の北欧ミッドセンチュリーのデザインの元になったと言われています。
その後、1960年代にかけて、
あの馴染み深いアーコールのシンプルでモダンなスタイルが確立されました。
こちらのチェアは、その元となったモデルということになります。
-Ercol(アーコール)について
1920年、家具デザイナーだったルシアン・アーコラーニが英国に設立した家具メーカー。
スチームで湾曲させるウィンザーチェアの製造技術を完成させたほか、
エルム材の成形技術を確立させ、薄くて丈夫な座面や天板の製造を可能にしました。
シンプルなデザインながら、木の家具ならではの温かみも併せ持ったアーコールの家具は、
50年代のモダニズムに影響を受けてデザインされているので、現代の家具とも合わせやすいのも特徴です。
-コンディションについて
座面や背もたれ、脚部に小傷や凹み傷、小さなヒビ割れがあります。
上記コンディションを含めまして、
歴史を感じる傷や凹み、経年変化による色ムラ・色アセなどにつきましては、
アンティーク・ヴィンテージ品ならではの味わいとしてお楽しみ頂けましたら幸いです。